当院は、矯正治療専門のクリニックです。
一般歯科での治療が必要な際は、近隣のクリニックもしくは、通われているクリニックに紹介状を書くことも出来ますので、ご了承頂けますようお願い致します。
小児歯科との連携
大人になる前に矯正治療を始めると、成長に合わせてバランスをコントロールできるメリットがあります。しかし歯磨きがしづらくなるので、とくにお子さまの場合は虫歯管理がとても重要になってきます。当院では小児歯科と連携して、矯正治療中の虫歯を予防します。
自宅での歯磨きに加えて定期的なクリーニングの実施、虫歯になりそうな場合は先に歯の溝に樹脂を詰めるシーラントの処置も行います。
未就学のお子さまの治療は、まず歯医者の雰囲気や診療器具などに慣れることから始めます。決して無理に押さえつけるような治療はしません。
ホワイトニング(審美歯科との連携)
ホワイトニングとは
ホワイトニングとは、普段の歯磨きやクリーニングなどでは落とせない歯にしみついた着色や、もともとの歯の色が濃いケースに対し、薬剤を使用して白い歯にする治療です。
ホワイトニング治療には、歯科医院で行う『オフィスホワイトニング』と、ご自宅で行う『ホームホワイトニング』の2タイプがあります。
当院では、ご自宅で行うホームホワイトニングを採用しています。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングで使用するのは「過酸化水素」を主成分とした強い薬剤です。
オフィスホワイトニングのメリットは、短時間で歯を白くできることです。通常、1回につき30分から1時間程度の治療を、1〜3回行います。
デメリットは、元の色に後戻りしやすいことです。完全に元の色になるわけではなく個人差もありますが、徐々に元の色に近づいていきます。
このためオフィスホワイトニングは、美容室で髪をカラーリングする感覚で、定期的に行うのがおすすめです。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングで使用するのは「過酸化尿素」を主成分とした薬剤です。
過酸化尿素は弱い薬剤なので、歯が白くなるまで時間がかかるというデメリットがあります。その代わり後戻りしにくいというメリットがあります。
ホームホワイトニングでは、まず患者様の歯型に合わせた専用のマウスピースを作ります。そのマウスピースに薬剤を注入して、ご自宅で1日に2時間の装着を2週間程度続けます。
また、ホワイトニング治療には下記のような注意点があります。
■ホワイトニングの効果には個人差があります。まったく白くならない方もまれにいらっしゃいます。
■ホワイトニング中やホワイトニング後には、冷たいものがしみることなどがあります。
■被せものや詰めものは白くなりません。ホワイトニング後に、色を合わせて詰め替えることがおすすめです。
■大きな虫歯や歯肉炎・歯周病のある方は、ホワイトニングできないことがあります。
■ホームホワイトニング中は、コーヒーや紅茶、ワイン、カレーなどの色の濃い飲食物は避けてください。喫煙も控えましょう。
■妊娠中や授乳中の方や、歯の表面のエナメル質が発達途中の未成年の方には、ホワイトニングを行えません。
義歯・審美歯科
ブリッジや差し歯、インプラントがある方の矯正治療
虫歯治療などで抜歯すると、抜いた歯の周囲の歯を支柱にして橋をかけるように人工歯を入れる「ブリッジ」や、残った歯の根の部分に土台を入れて被せものをする「差し歯」などにすることがあります。
こうしたブリッジや差し歯をされている方でも、矯正治療を行うことができます。
患者様の現在の歯並びとブリッジや差し歯の状況、そして歯肉の状態をよく確認したうえで、どのように矯正治療を行うか診断します。矯正を始める際に必要に応じて、差し歯などを取りのぞく場合もあります。矯正が終わってから、正しい歯並びに合わせて再度作り直します。
また、近年では「インプラント」を入れている方も多くいらっしゃるかと思います。インプラントは顎の骨に人工歯根を入れて土台にし人工歯を取りつける治療ですが、天然歯の歯根と顎骨との間には「歯根膜」というクッションのような役目を果たす組織があるのに対し、インプラントは顎骨と定着させる必要があるため歯根膜がありません。しっかりと位置が固定されている状態なので通常よりも矯正治療は難しくなりますが、インプラント以外の部分の歯列は矯正できる場合があります。
できるだけ患者様ご自身の歯を長く健康に保つためにも、矯正治療で歯列を整えることは有効です。ブリッジや差し歯、インプラントがある場合にも、まずはどのような矯正治療ができるか、お気軽にご相談ください。
歯周病の方の事前治療
歯周病はセルフチェックできます
- □歯を磨くと血が出る
- □歯と歯の間に食べ物がよく挟まる
- □歯肉に痛みがある
- □歯が浮いた感じがする
- □歯が揺れて、ものが噛みにくい
- □朝起きたとき、口の中がネバネバする
- □歯肉が赤く腫れている
- □息が臭いと言われたことがある
- □歯垢、歯石がついている
- □歯肉を押すと、膿が出ることがある
どれか1つでも当てはまるものがあれば赤信号。歯周病の可能性があります。
歯周病は自覚症状がほとんどないことが多く、なんと成人の約80%がかかっているといわれています。歯周病が進行すると歯を支える骨が溶けて、歯を失うことになってしまいます。
歯でよく噛むことは消化の助けになるだけでなく、全身のバランスにも影響し、会話や表情といった日常生活にも大切な役割を果たします。歯周病や虫歯は、肺炎や心臓などの病気につながる可能性もあるため、全身の健康のためにも日頃の口内管理が大切です。
まずは患者様ご自身で歯周病の認識をもっていただき、普段の歯磨きなどでケアを意識することが必要となります。
生涯を通じ患者様ご自身の歯で健康に過ごせるように、当院の医師・歯科衛生士もサポートします。一緒に歯周病治療に取り組みましょう!
予防歯科
虫歯などになってしまってから治療するのが一般的な歯科治療に対し、歯が悪くなる前に対策を行う「予防歯科」があります。
歯を健康な状態に保つためには、日常的なケアが大切です。しかし歯磨きは毎日のことなので、ついおろそかになってしまうこともあるでしょう。初期の虫歯や歯周病は自分では気づきにくく、痛みが出るまではどうしても管理が難しいものです。
そこで当院では、予防歯科を利用して定期検診を受けることをおすすめしています。定期的に虫歯や歯肉炎のチェック、歯磨き方法のアドバイス、そしてクリーニングを受けていただくことで、歯のトラブルをぐっと減らすことができます。
歯垢・歯石・着色などの汚れは、定期的にクリーニングすることをおすすめします。虫歯や歯周病、そして口臭も、定期的なクリーニングで予防することができます。通常、歯のクリーニングは保険適用です。
治療だけを受けた人と、予防歯科で定期健診を受けた人とでは、生涯にわたって維持できる歯の数に大きな差が出ます。また歯周病の細菌が原因となる嚥下性肺炎や心内膜炎などの病気も、予防歯科でリスクを減らすことができます。
一生涯の歯と全身の健康のために、予防歯科は重要な役割を果たします。
精密検査
歯型取得・レントゲン撮影(前面・側面)・CT撮影・
精密な写真撮影(口腔内・顔面)、症状によっては
細部のレントゲン撮影や顎関節症の検査など
矯正治療を行うには、精密検査による診断が欠かせません。
歯型取得・レントゲン撮影はもちろんのこと、精密な口腔内と顔面の写真撮影も行います。CT撮影は、大学病院や総合病院に通っていただくことなく、当院で受けることができます。症状によっては、より詳細にレントゲン撮影をしたり、顎関節症の検査を行ったりもします。
歯並びの見た目をきれいにするだけでなく、調和のとれた輪郭や横顔、快適な噛み合わせを実現する矯正治療のため、精密検査は重要です。
当院では患者様に正確な治療計画を提案させていただくために、こうした検査を徹底して行います。
検査結果はコンピューターで、シミュレーション・数値化されます。検査の目的と結果は、患者様にわかりやすく丁寧に説明させていただきます。